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お茶の時間
お茶がいつ日本に入ってきたのかというのは、はっきりわかりませんが、唐に派遣された僧たちが持ち帰った平安時代初期、今から1200年ほど前というのが通説のようです。その後、歴史とともに広がり定着し今日に至るまで「お茶の時間」には様々な工夫が凝らされてきました。お茶の器を自作する、というのもお茶を楽しむための工夫のひとつと言えるかもしれません。
今日ご紹介するのはお茶にまつわる器です。
最初2点のティーポットは、さわやかなペパーミントグリーン系の色合いが綺麗です。
市販の釉薬を刷毛を使って丁寧に施釉しているため微妙な濃淡が色合いに奥行きを与えています。ご友人同士で同じ課題に取り組まれ見事クリアー!ハーブティーとか似合いそうな雰囲気です。
3点目の黒いカップ。高台に刻まれた削りの線がアクセントになっていてオシャレです。
取っ手のラフな感じの造りとも相まって、軽やかでバランスが取れています。
コーヒーが美味しく飲めそうです。
4点目はマグカップ。手前と奥の作品、両方とも下半分に織部釉を吹き掛け、上に乳白釉を掛けたモノですが、奥のは上半分マスキングを覆って織部釉を霧吹き掛けしており、手前のは覆いなしで同じ織部釉薬を霧吹き掛けしています。それだけの違いですが随分と印象が 違いますね。こちらはコーヒーでもお茶でも良さそうです。
5点目は抹茶茶碗ですね。白化粧土を薄く刷毛掛けをしているため微妙な色合いが美しく発色しています。白化粧の薄いところは淡いグレーになり濃いところは白くなります。
高台まわりの土見せとの対比も美しいです。抹茶の緑が映えそうです。
最後は黒いお皿。黒地に線ぼりで施された波紋がお皿の上に舞台背景のような奥行きを感じさせます。黒土で整形し線ぼりした後、素焼き後波紋に乳白釉薬を埋め込み、黄瀬戸釉を薄く霧吹きがけしています。どんなお菓子をのせようか、期待が膨らむ器です。